テレビに差し込まれているICカードからプライバシーが漏れることはある?

ICカードの役割は暗号の解除

日本国内で利用されているテレビには基本的にICカードが差し込まれています。デジタル放送の電波は暗号化されて各家庭に送信されており、ICカードで暗号を解除し、テレビに映像を映すようになっているのです。もし、ICカードが差し込まれていないテレビでデジタル放送を受信しようとすると、真っ黒な画面に「カードが挿入されていない」というエラーが表示され、放送はまったく映りません。

では、買い換えなどの理由で使っていたテレビを友人にあげたり、ネットオークションなどで売却する場合、ICカードをそのままつけて渡しても問題はないのでしょうか。
プライバシーを心配する人の中には、ICカードにこれまで自分が見たテレビ番組のリストがすべて記録されていて、他人に渡すとそれがばれてしまうのではないかと心配する人もいるかもしれませんが、そういったことは起こりえません。ICカードが行うのはあくまでも暗号解除のみです。

ICカードには利用者の名前や住所は記録されない

住所や名前が記録されているのではという心配をする人もいるでしょう。しかし、これも大丈夫です。テレビを買ってきて電源をオンにしたとき、詳細な個人情報を入力した覚えは誰にもないはずです。有料放送を見るときは放送局に対してICカード固有の番号を送信するようになっていますが、契約者の個人情報をカードに記録することはやはりありません。したがってICカードをつけてテレビを売ってもプライバシーが漏れる心配はありません。
ただ、一つ注意点として、ICカードを他人に譲る場合は利用者の変更届を出さなければならないというルールがありますので守るようにしましょう。

一般的に世間には情報の開示をしておらず、関係者以外に知られてはいけない内容が書かれている文書を機密文書と言います